2012/07/05

暑い午後と一生と本。

今日の映画


「ジュリエットからの手紙」


ベタでも なんか ハッピーエンドは好き


「探偵はBARにいる」


大泉洋 松田龍平
この二人が出ている映画は やっぱり良い


「アメリ」



ビジュアルも 内容も 好み




暗い部屋のカーテンを開けると 一気に差し込む陽
液晶に夢中になり 首筋にかいた汗を手の平で抑え 外を眺める
私の部屋とは別世界 外は眩しいくらいの快晴 夏日

昨夜 私が雨の悪口を言ったから 逃げたのかもしれない
理由は何にせよ 久々の晴れ間が 本当に気持ち良く 嬉しい

足の指には 先から剥げかけた 青く染めた爪
透き通らない青 そんな雨色も 今日は空色

それをぼーっと眺めていた午後 一本の電話
なんでもない世間話の その一本の電話は 梅雨っぽい私の空に風を吹かせる

電話越しの彼は私にこう言う
「そんなんじゃ、嫌われ松子の一生みたいになるよ」

私は言う
「それはやばいね、そうなったらその一生を本にする」

言った後 自分で笑えた
私の一生を本にしたところで 何になるのだ

朝起きました
お昼にパスタを食べました
仕事でミスをしました
本を読みました
旅をしました
恋をしました
失恋しました
結婚しました
子供が生まれました
還暦を迎えました
主人が認知症です
私も歳をとったものです

こんな どうでもいいことを本にして どうなるのだ
嫌われ松子ぐらい波瀾万丈だったとしたら そのときは本にするとしよう

そんなことを ただただ考えた午後
明日 私の頭上は 何色なのだろうか

蟻に刺された手の甲が チクチクして 少し痛い



0 件のコメント:

コメントを投稿