2012/12/08

ココアと吐息とヒトゴト。


いつかの 夜の屋上 頬にあたる冷たい風
私の頭の片隅にあった言葉達が
私の白い息と共に 冷たい風の中に消えていった

吐き出したら 私の甘くて弱いところが 見透かされそうで
口元を 安い70円のココアが入ったカップで隠す

考え事ばかりするから ぬるくなったココアの味なんてしなかった

いつから 吐息が白くなったんだろう
気付けば 世の中は12月

街は 赤と緑に染められて 白い明かりがキラキラしてる
手袋をした両手を口元に 白い息をつかまえる
白黒の横縞を渡る足下は 少し急ぎ足で なんか嬉しそう

目の前を過ぎゆく人の背を見ながら 温かくもないポケットに手を入れ
冬も悪くないんだなって "ヒトゴト"を思っている

ヘッドホンから この声を聴きながら

私のコトではない ヒトゴト


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